おすすめトウシューズ 〜 Rクラス ルビン


ここでは、ロシアの代表的なバレエメーカーのひとつ、Rクラスの“ルビン”というおすすめトウシューズを取り上げてご紹介します。

Rクラスは、バレエ用シューズの仕立て屋としてスタートし、ボリショイ・バレエ劇場内の工場で経験を積んだ職人たちにより、優れたシューズが数多く作られました。伝統的な工法に新しい技術を加え、10種類近くのシャンクが揃っており、ロシアの主な劇場をはじめ、日本やアメリカなど海外でも広く愛用されているバレエメーカーです。

Rクラスのトウシューズの中でも、“ルビン”は特に足にフィットしやすいシューズとしてダンサーに人気のシューズです。ぜひ、トウシューズ選びの参考にしてみてください。

おすすめトウシューズ 〜Rクラス ルビンの特徴

はじめに、この記事に出てくるトウシューズの各部の名称をチェックしておきましょう。

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それでは、Rクラス ルビンの特徴をご説明します。

Rクラス ルビンの特徴
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・つま先のプラットフォームは広めで、折り目を目立たなくした特別なデザイン
・ソールには耐久性があり、滑りにくい素材を使用
・軽量
・予めアーチ型になった3/4シャンクで、足にフィットしやすく、ア・テールからフルポアントへの移行がスムーズ
・うるさくない
・低めのクラウン

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・サイズ : 34.5〜42(22.0〜26.5cm)
・ワイズ : W2(標準幅)、W3(広幅)、W1(細幅/受注生産)、W4(極広幅/受注生産)
・シャンクの硬さ : FS(フレキシブルソフト)、FM(フレキシブルミディアム)、H(ハード/受注生産)

※ FSは、よりソフトな履き心地の1/2シャンクになります。

・ヴァンプ : Uカット
・口ひも : あり

このように、新技術を駆使して様々な工夫がほどこされている“Rクラス ルビン”ですが、実際に履いた感じはどうなのかが気になるところですよね…

おすすめトウシューズ 〜Rクラス ルビンを履いているダンサーの声

それでは、実際におすすめトウシューズ Rクラス ルビンを履いて踊っているダンサーの生の声をご紹介します。ぜひ、ご自分の足の状況と照らし合わせてご覧ください。

なお、各ダンサーさんのバレエポアント歴・足の形・足の甲の状態についても追記しておりますので、そちらもご参照ください。ちなみに、足の形は下図の3種類になります。

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名前
Mさんの場合
・バレエポアント歴 : 4年
・足の形 : ギリシャ型
・足の甲 : やや高い

ポワントで立ちやすくバランスがとりやすい
ピルエットも回りやすい
最初はやわらかいが、長持ちする

名前
Aさんの場合
・バレエポアント歴 : 7年
・足の形 : エジプト型
・足の甲 : やや高い

とにかく立った時の見た目がキレイ。
最初はボックスが堅く木靴!?のような感じがしたけれど30分慣らしで履いていたら、とても足に馴染んで履きやすくなった。
安定感があり、シャンクも何回か履いてもグニャグニャになったりしないので持ちが良さそう。でも、クラウンが低いからか親指の爪が圧迫されている感じがするので、次はギャンバを試そうと思います。

名前
Hさんの場合

・バレエポアント歴 : 2年
・足の形 : エジプト形
・足の甲 : やや低い

甲が薄いので合うかなと思ったのですが、想像以上にクラウンが低く平面的で、甲が押さえつけられ、どうしてもポアントに乗り切れませんでした。私は甲は薄いのですが、土踏まずのくぼみがわりと深いので前重心でないと立てないからかもしれません。
アルマッズのプラットホームをやや広くした形です。エッジの角度が直角なので重心は真ん中かやや後ろのようです。
Rクラスのジュエルシリーズ(アルマッズも同じ)は、スポットライトシリーズ(アンコール、ルミナ、ブラーバなど)よりも造りが薄くて軽量です。靴裏の皮革がややぷっくりしているのでアテールの際にコロコロする感じがします。

名前
Oさんの場合
・バレエポアント歴 : 4年
・足の形 : ギリシャ型
・足の甲 : 普通

ボックスは固いです。
立ったとき綺麗に見えます。
プラットフォームが広く、安定感がある。
アテールのとき不安定(´Д` )

名前
Nさんの場合
・バレエポアント歴 : 5年
・足の形 : ギリシャ型
・足の甲 : やや低い

とにかく重い…
飛ぶのにも足から振り落とされるかんじ。
先生にも足に合って無いと言われました。
足に合わないというのがよくわかりました。

名前
Mさんの場合
・バレエポアント歴 : 2年
・足の形 : エジプト型
・足の甲 :  普通

ブロック(ソナタ)から始めてシュープリマ、セレナーデ、チャコット(ベロネーゼ)、グリシコ2007、そしてガンバ93といろいろ履いてきました。ガンバが前重心で一番いいかな、と思ってましたが、今回ルヴィンを履いて、履き始めこそちょっとボックスが硬いかなと思いましたが、時間が経つにつれてこれほど足にピッタリで疲れない、足指のどこも痛くならないポワントは初めて、となりました。サイズ、型ともにまさに私の足に合っているのだと思います。 ドローストリングがゴムなのも良い。 不思議な靴で、いつも履き始めの最初10分は「大丈夫かな?」と思うのですが、シューズが立たせてくれる?レッスン後半になればなるほど気持ちが良くなってきます。シャンクは4分の3、堅いようで馴染みやすいFM(ルビンの場合、MFではなくFMとありました)、プリアーチがついているのでブレイクインする必要もなかったです。見た目も美しい靴だと思います。

なお、これらの“ダンサーの声”は、こちらの記事から引用させていただいています。

トウシューズ選びにポアントアンケート

おすすめトウシューズ - Rクラス ルビンのメリットとデメリット

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実際に、Rクラス ルビンを履かれたダンサーさんの生の声、いかがでしたか? やはり、その方の足の形状によって、ルビンが足にピッタリ合う!という方もいれば、そうでない方もいるようですね。

それでは最後に、Rクラス ルビンのメリットとデメリットをまとまてみたいと思います。

メリット

・ポアント時の立ち姿が美しい
・プラットフォームが広く安定感がある
・アーチ型の3/4シャンクが足にフィットし、耐久性も良い

デメリット
・アテール時に底がぐらついて不安定
・クラウンが低いことで、足指や甲が圧迫されることがある
・ボックスが硬め → 徐々に馴染む

このように、ポアント時の立ち姿の美しさや安定感、そしてシャンクのしなやかさ(フィット感)と耐久性については高い評価を得ているようですね。その一方で、アテール時の不安定感や、クラウンが低いことにる足の痛みが生じる場合もあるようです。

ポアント時の美しさ、足へのフィット感、安定感が魅力のトウシューズ Rクラス ルビン。ぜひ、みなさまのシューズ選びの参考にしてみてください。ピッタリの一足が見つかりますように…。

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2 件のコメント

  • 具体的でわかりやすく、簡潔にまとめられた質の高い記事だと思います。
    これからも楽しみにしています、頑張って下さい。
    応援しています。

    • しゅーちゃん 様

      嬉しいコメントをありがとうございます!
      これからも、ダンサーの方や、芸術やスポーツを志す様々なジャンルの方々のお役に立てるような良質な記事をたくさん書いていきたいと思います。とっても励まされました。ありがとうございます!
      これからも、どうぞよろしくお願いいたします(*^^*)

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