子どものバレエ〜初めてのトウシューズの選び方


初めてのトウシューズ… 見た目でわかることならフィッターさんにアドバイスしてもらえるけれど、実際に履いてみた感覚はあなた自身にしかわかりません。でも、「履き心地は悪くないけれど、なんとなくしっくりこない」「このくらいの痛さはしかたないのかな…?」と、自分の感覚だけでは迷ってしまう…。トウシューズ選びは楽しいけど難しい!

最終的な判断なポイントは、履いていて「気持ちがいい」ことです。この記事では、そんな風に感じられるトウシューズに出会うための方法をご紹介しています。子どものバレエ〜初めてのトウシューズの選び方①では、自分の足の形や足幅などの特徴を知る方法、②ではトウシューズのフィッティングをする前に準備すること、そして③では実際にフィッティングをする際のポイントについて丁寧にご紹介します。ぜひ、あなたにピッタリの1足を探してみてください。

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子どものバレエ〜初めてのトウシューズの選び方①-あなたの足はどんな足?

形も、固さも、サイズも、ワイズも… 様々な種類があるトウシューズ。どれを試してみればいいかの「目安」を知るためにも、まずは自分の足の特徴をチェックしてみましょう。幅広だと思っていたのがそうでもなかったり、左右でサイズが違っていたり… 意外な発見があるかもしれません。

なお、この記事に出てくるトウシューズの学部の名称はこちらです。

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形を見る
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親指、人差し指、中指、この3本の長さが揃っている「スクエア型」が、トウシューズを履くには理想的と言われています。親指が長い「エジプト型」や、人差し指が長い「ギリシャ型」の人は、いちばん長い指に合わせてトウシューズを選びます。短い指の部分は、トウパッドやウールなどの「詰め物」をしてカバーしましょう。

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足の「厚さ」も大切なポイントです、一般的に、厚い(甲が高い)足の人は、ボックスに高さがあるシューズを、薄い(甲が低い)人はボックスが平らなタイプのシューズを選びましょう。ただし、足が薄くても幅の広い人は、高めのボックスを少しつぶすとフィットするなどの場合はもありますので、フィッターさんと相談しながら慎重に選びましょう。

サイズを測る
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床の上に紙(足よりも大きいサイズのもの)を置き、その上に片足(素足で)をのせて立ちます。鉛筆で、足型を神に写し取ります。

※体重は両足に均等にかけておく

※鉛筆は紙に対して垂直に立てる

※自分では正確なサイズを写し取りにくいので、この作業は他の人にやってもらうのが良い

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写し取った足型の「長さ」と「幅」を測ります。

※「長さ」=いちばん長い指の先から踵の先まで

※「幅」=親指側から小指側までのいちばん広いところ

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最後に、足の「周囲」をメジャーで測ります。

※いちばん幅が広いところの周囲を測る

このようにして測った数値は、足のサイズだけでなく、足幅のタイプを知る目安にもなります。足の「長さ」に対して「周囲」が −1cmくらいの人は標準的。−0.5cm以下なら幅広タイプ、−1.5cm以上なら幅細タイプといえるでしょう。

※ただし、この数値は足の「厚さ」によっても変わります。

子どものバレエ〜初めてのトウシューズの選び方②-フィッティングに行く前に

トウシューズのフィッティングでは、子どもからおとなまで、初めてトウシューズを履く方一人一人にフィッターさんが付いて、トウシューズの選び方を丁寧に教えてくださいます。

フィッティングに行く前に、フィッティングの際の持ち物、服装、注意点をチェックしておきましょう。

持ち物

すでにトウシューズを履いている人は、使用中のものを持っていくと、フィッターさんの参考になります。また、普段から使い慣れているトウパッドもある場合には、トウパッドも持っていきましょう。

服装
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・立ったりかがんだりするため、動きやすい服装、すぐに素足になれる格好が便利です。

・ストッキング着用は足がアッパーされるため、できるだけ避けましょう。実際にレッスンでトウシューズを履くときと、足のむくみ具合などが変わってしまぃす。

その他の注意点

・足のサイズは、1日のなかで変化します。特に足がむくみやすい人は、フィッティングに行く時間帯にも要注意です。実際にレッスンを受けるときとどのくらい「むくみ具合」が違うか考慮してサイズを選びましょう。

・フィッティングの方法や条件は、ショップによって異なります。「試し履きは可能か」「プリエしたりポアントで立ったりすることはOKか」など、事前に問い合わせておくと安心です。

子供ドレス

子どものバレエ〜初めてのトウシューズの選び方③-フィッティングスタート!

それではいよいよ、フィッティングスタートです!フィッティングでは実際にどんなことをするのか、どんなことを確認すればいいのか、丁寧にご紹介していきます。

1.第6ポジションでドゥミ・プリエする
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チェックしてみましょう!

☑︎ すべての指をきちんと伸ばせて、いちばん長い指がトウシューズの先に触れるが触れないかくらい

☑︎ 指がどこにも重ならない

☑︎ 指をわずかに動かせる

☑︎ 足幅のいちばん広い部分が、シューズのサイドにキュッとサポートされ、心地良い程度の圧迫感がある

まずは、第6ポジションで、サイズとワイズを中心に履き心地をチェックします。サイドに適度な圧迫感が必要なのは、ポアントで立つとき、シューズの両サイドで足を支えるためです。そのサポートがなければ、指先で体重を支えることになってしまい、足に負担がかかります。

2.第1ポジションでドゥミ・プリエする
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☑︎ 足の裏全体で床を踏める

☑︎ すべての指をきちんと伸ばせる

☑︎ 足元がぐらつかない

☑︎ サイドに心地良い程度の圧迫感がある

第1ポジションで立つときは、自分の股関節の開き具合に応じて、無理のない程度にアン・ドゥオールします。足先だけ開こうとすると、足がシューズの中で動いてしまい、履き心地を正確に捉えることができなくなってしまいます。

プリエをして指が曲がるようなら、それはサイズが小さい証拠です。また、足元がグラグラするのは、サイズやワイズが小さい、ソールが足に合っていないなどの可能性があります。

3.第6ポジションで片脚をポアントにする
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☑︎ 踵の布の余り具合は、指でやっとつまめるくらい

☑︎ シャンクが足の裏の真ん中に、まっすぐに当たっている

片脚をポアントにする際は、立てたつま先に体重をかけ過ぎないようにしましょう。また、必ず「脚の付け根」「膝」「足首」「つま先」の4点が一直線上に並ぶようにしましょう。どこか1カ所でも歪むと、ソールが左右にずれたり、履き心地が変わったりして、シューズを正確に選べなくなってしまいますので注意です。

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踵の布の余り具合は、シューズやその人の踵の形によっても変わるので、あくまでも目安程度に考えてください。また、シャンクが左右どちらかにずれているのはワイズが狭すぎるか、広すぎるのが原因とも考えられます。

また、シャンクの「長さ」もチェックしましょう!

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サイズを確かめるには、シャンクの長さをチェックする方法がオススメです。イラストのように踵の布をめくって見たとき、踵よりも下にシャンクの端があるものが、あなたにとってのベストサイズです。(ただし、フルソールの場合)ポアントで立ったときには、シャンクが足の裏をしっかりと押し、正しい位置でアーチを作ってくれます。シャンクが長すぎるものは、サイズも大きすぎる上、立ったときに足の裏を押してくれません。

4.第6ポジションでポアントに立つ

image☑︎ ポアントに立ったとき、足がシューズの中に沈みこまない

☑︎ すべての指がきちんと伸びている

☑︎ 足首がまっすぐ伸びている

☑︎ 伸ばした指が床にちょうどつくくらい

☑︎ 正面から見て、わきのサテン地にしわが寄っていない

☑︎ 足幅のいちばん広い部分が、すっきりとボックスに収まっている

まず大切なのは、立った瞬間に足がシューズの中にずるずるっと沈みこまないことです。沈む感じや、つま先に体重がかかるような感覚があったら、それはワイズが広すぎます。また、ボックスの上のサテン地にしわが寄ったり、親指と小指の付け根が横に張り出したりするのは、シャンクやボックスが柔らかすぎたり、形が合っていないことが考えられます。

柔らかすぎに注意しましょう!

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「すっきり!」の方は、適度な固さのボックスやシャンクが足を支えていて良い状態。

「しわしわ〜」の方は、ボックスとシャンクが柔らかすぎるため、前のめりになっています。これでは重心が下がり、悪い状態。

トウシューズは、履きこむうちに自然に足になじんできます。「ボックスが足になじんでいる」「シャンクが足の裏に吸い付いて立ちやすい」… 試し履きの段階でそう感じるものは、柔らかすぎるかもしれません。柔らかすぎると、シューズのサポートが得られないため、重心が下がり、いわゆる「指立ち」(足首や甲の上のほうが充分に伸びず、指を曲げて立つこと)の原因にもなります。フィッティングでは、徐々になじんでくることを予測して選びましょう。

さぁ、みなさま、トウシューズの選び方、マスターしていただけましたか?

この記事が、初めてトウシューズを履く子どもからおとなの方まで、自分にピッタリの心地良いトウシューズに出会うためのお役に立てたら幸いです。

なお、この記事は、『クララ・クロワゼ編 トウシューズ パーフェクト・ブック』を参考にしています。

 


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