女性の誰もがあこがれる、美的でエレガントな体のなかで、バレエでしか得られないものがあります。細く長い首と、なだらかな肩です。これだけは、水泳やエアロビクスで体脂肪率をどれほど減らそうとも、筋肉を鍛えようとも、得られないものです。
通常、バレエのレッスンでは、基本練習でポール・ド・ブラ(上体の動き)を訓練するなかで、首の向きや肩の位置を美しく鍛えられるわけですが、中には、いくら訓練しても肩がすくんで首が短く見えてしまい悩んでいる生徒もいるようです。
でも実は、首が短くみえるのは、ほとんど首の問題ではなく、肩甲骨の位置によるのです。肩甲骨まわりの靭帯や筋肉をストレッチして首を長くみせるように訓練していけば、肩甲骨の位置さえも変えていけますし、よりしなやかな肩・腕の動きができるようになります。
体を柔らかくする簡単バレエストレッチ-肩編 では、肩関節が柔らかくなるストレッチの方法について、動画と画像で丁寧に説明しています。先に画像での説明を一通りみていただきましたら、ぜひ動画を見ながら一緒にストレッチしてみてくださいね。首筋はスッキリと長く、肩は女性らしくなだらかに、さらに上体がフワッと軽くなって呼吸が楽〜になりますよ!
体を柔らかくする簡単バレエストレッチ -首筋から肩にかけての筋群をほぐす
まず、首筋から肩にかけての筋群を丁寧にほぐしていきましょう。私のまわりでは、このストレッチによって首まわりがスッキリして、顔のむくみも取れると評判です!ぜひやってみてくださいね。
まず、腰・背中をまっすぐに立て、あぐら座になります。
右手を頭にかけ、左手を真横に伸ばす。首筋の伸びを感じながら頭をゆっくりと右へ傾けていく。
※猫背で行ってしまうと、本来真横に伸ばしたい首の筋肉がきちんと伸びず、効果が半減してしまいますので、しっかりと腰を立てて行いましょう。
左手首を直角に折る・伸ばすを3回繰り返す。
※ かなり首筋がピリピリしますので、力まず、深い呼吸を続けながら行いましょう。
左手首を直角に折ったままゆっくりと下ろし、頭もさらに右に傾けて首筋の伸びを深める。
反対側も同様に、左手を頭にかけ、右手を真横に伸ばし、首筋の伸びを感じながら頭をゆっくりと左へ傾ける。
右手首を直角に折る・伸ばすを3回繰り返したら、右手首を直角に折ったままゆっくりと下ろし、頭もさらに右に傾けて首筋の伸びを深める。
体を柔らかくする簡単バレエストレッチ-肩甲骨まわりをほぐす①
次に、肩甲骨まわりをほぐすストレッチをご紹介します。
背中の後ろで両手を組み(手のひらは天井向き)、息を吸いながら上体を伸ばす。
背中の後ろで両手を組み(手のひらは天井向き)、息を吸いながら上体を伸ばす。続けて息を吐き、上体を丸めて脱力する。この動きを3回繰り返す。
両手をお腹の前で組み、天井へ伸ばす。(手のひらは天井向き) 続けて、手のひらを返しながら息を吐き上体を丸める。左右の肩甲骨の間が近づいたり広がったり広がったりするのを丁寧に感じながら行いましょう。
※ なお、これらのストレッチはすべてあぐら座で行っていますが、立って行ったり、椅子に座って行っても大丈夫です。ただし、腰・背中をしっかりと立てて行うようにしましょう。腰が曲がると肩の軸がずれるので、肩甲骨がスムーズに動かなくなります。
体を柔らかくする簡単バレエストレッチ-肩甲骨まわりをほぐす②
体を柔らかくする簡単バレエストレッチ-肩編、最後は、タオルを使って、肩甲骨まわりがゆ〜るゆるになるストレッチをご紹介します。
まず、タオルの両端を持ち、ピンと張った状態で、上体を左右に伸ばします。
両手でタオルの両端を持ち、前→天井→後ろへとゆっくりとまわします。タオルを上に上げる時に息を吸い、息を吐きながらタオルを背中の後ろへ下ろしていきます。
※ 肩や頭がグラグラしていると、腕を根元から回すことができず、効果ぎ半減してしまいます。腰・背中をまっすぐに伸ばし、力を抜いて、肩に余計な負担がかからないように行いましょう。
※ この動作が苦しい場合は、長めのタオル(バスタオル等)を使いましょう。また、痛みが生じる場合には決して無理をせず、気持ちよく動かせるところまでにしておきましょう。
さあみなさん、いかがでしたか? なんだか呼吸が楽になって、からだがフワッと軽くなったように感じませんか?
これらのストレッチを続けていくことで、女性なら誰もが憧れる、スッキリとした細長い首と、なだらかな美しい肩を手に入れましょう。
また、肩甲骨まわりの筋群が柔らかくなることによって、腕の動きもよりしなやかに繊細に動かせるようになることも十分に期待できます。
体を柔らかくする簡単バレエストレッチ-肩編をマスターして、女性らしく繊細な表現に磨きをかけていきたいですね。
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