2017年バレエ・ダンス映画傑作選!!!


『ラ・ラ・ランド』、『美女と野獣』といった大ヒット作が続々と生まれている2017年。2作とも、歌って踊るミュージカルの要素が強いですが、今年は例年以上に「ダンス」「身体」に着目した映画が目立ちますね。この流れは今後も続き、ダンスや身体をテーマにした傑作が次々に公開されます。ダンサー、ダンスファンにとっては大興奮の嬉しい年になりそうですね!

ここでは、すでに公開中の作品から、公開間近の作品まで、2017年必見のバレエ・ダンス映画を幅広くご紹介していきますよ!

 

2017年夏シーズン必見のバレエ・ダンス映画傑作選〜バレエ編

まず一つ目はこちら!

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン、世界一優雅な野獣』
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<ヌレエフの再来>と謳われる類まれなる才能と、それを持て余しさまよう心――19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。華々しい舞台裏での過酷な日常・・・天才ダンサーの「リアル」をここまで突き詰めた作品はめずらしいです。

バレエダンサーは、その華やかなイメージに反し孤高の世界だ。
この映画では、バレエを使命とし生を受けた者は、その人並み外れた才能が、幸福だけでなく、人生の呪縛になり得る事実を見事に描いている。
再生の一歩を歩み始めたセルゲイには自らの才能を掌握する術をこれから見つけてほしい。舞踊という崇高な挑戦の少しばかり先を歩む者として、いくばくかのシンパシーと大きな激励をもって彼の今後の活躍を見守りたい。           (commented by 熊川哲也)

セルゲイ・ポルーニン :

若干20歳でロイヤル・バレエのプリンシパルに昇りつめた天才肌のダンサー。ウクライナに生まれ、13歳で奨学生としてロイヤル・バレエ・スクールに入学。07年ロイヤル・バレエに入団。3年後にはプリンシパルに。高い技術が生む躍動的な踊りに加え、野性味と官能性を醸し出す個性はタマラ・ロホが「現代のヌレエフ」と評するほど。さらなる活躍が期待されていた矢先の12年、突如ロイヤル・バレエからの退団を発表。今後の動向に各界から熱い視線が注がれている。

7月15日(土)より、Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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お次はこちら!家族のいない、ひとりぼっちの少女が情熱だけを胸にパリ・オペラ座のバレリーナを目指す、夢に恋する物語が誕生!!!

『フェリシーと夢のトウシューズ』
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物語の舞台は19世紀末、エッフェル塔が建設されている頃の花の都パリ。踊ることが大好きな気持ちは誰にも負けないフェリシーは、プルターニュ地方の施設で暮らしながら、いつかバレリーナになることを夢見ていた。ある日、偉大な発明家を志している親友のヴィクターに誘われ、共に夢を叶えるために、施設を抜け出し、憧れの街パリを目指すことに・・・。やっとの想いでたどり着いたパリで、フェリシーはヴィクターとはぐれてしまうが、偶然にも夢にまで見たオペラ座を見つける。そこには、美しく踊るエトワールの姿があった。元バレリーナで、今はオペラ座の掃除係のオデットとの出逢い、お金持ちの一人娘カミーユや数々のライバルたちとの熾烈な競争。まだ、バレエを習ったことさえないフェリシーは、情熱と勇気だけを胸に、夢の舞台に立つことができるのか・・・!?

注目の製作陣は、日本でも興行収入16億円を超える大ヒットとなった『最強のふたり』のニコラ・デュヴァルら最強のスタッフたち。「夢を決して諦めるな」というメッセージを込めて初のアニメーション映画に挑んだ。そして、バレエという題材に、現実を超える美しい魔法をかけたのは、ディズニーや様々な名作アニメを手掛けたアニメーション・ディレクター、テッド・タイ。振付を務めたのは、パリ・オペラ座バレエ団芸術監督のオレリー・デュポンとジェレミー・ベランガール(元エトワール)。人生をバレエにかけてきた最強のスタッフたちが本作品にバレエの美意識と情熱を注いだ、バレエファン必見の作品となっている。

オレリー・デュポン : パリ・オペラ座が誇る美貌の元トップ・エトワール。いかにもプリンセスらしい華やかさと抜群のテクニックの持ち主。日本でも圧倒的な人気で、ルグリとのパートナーシップも絶大な支持を得た。オーロラ、シルフィード、キトリなどチャーミングな個性が生きる役柄を得意とするが、コンテンポラリーでも独自の存在感を放っている。プライベートでも二児の母となった。

アニメなので、動きのスピードやジャンプに若干の「誇張」はあるようですが、実際にオレリーとジェレミーが全キャラクターのダンスを考案し、その動きを基にアニメにしているので、バレエファンが観ても、しっかりと基本が守られた映像に仕上がっているようです!フェリシー役の声優さんが今をときめく女優でありコンテンポラリーダンサーの土屋太鳳ちゃんというのも、楽しみですよね🎶

8月12日(土)、新宿ピカデリーほかにて全国公開

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2017年秋シーズン必見のバレエ・ダンス映画傑作選〜バレエ編

お次は、2017年、“秋”シーズン必見のバレエ・ダンス映画をご紹介します。

先ほど、パリ・オペラ座が舞台になったアニメ映画をご紹介しましたが、そのドキュメンタリー映画がこちら!!!

『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』

世界最古にして最高峰のバレエ団、パリ・オペラ座。356年の夢と伝統はどうやって守られてきたのか。指導者たちがトップダンサーたちへと引き継ぐ豊かなインスピレーションと秘めたる想いが今明かされる・・・

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これまでも、激しい競争を勝ち進んできたバレエ・エリートたちのトップに君臨するエトワールの過酷なまでの練習風景や、ドラマティックなクリエイションのプロセスなどを捉えたドキュメンタリー映画は存在したが、今作はそれだけではない。遂に、神秘のベールに包まれていた“伝統のバトン”が、どうやって渡されてきたのかという、バレエの金字塔の本質に迫るのだ。高度なテクニックを伝授するのはもちろんだが、技術だけでは観衆に夢や幸福までは与えられない。果たして、バトンにこめられたスピリットとは? 伝統を受け継ぎ、次に伝えていく者たちの真実を解き明かす──!

マチュー・ガニオ、オニール八菜、ウリヤーナ・ロパートキナ、さらに振付家のウィリアム・フォーイススらも登場し、驚くほどにストイックなリハーサル風景を見せてくれる。恐れを知らない革新の積み重ねこそが伝統を維持すると教えてくれる、発見と感動のドキュメンタリー!

9月2日(土)から、下高井戸シネマ、シネマジャック&ベティ(横浜)ほか全国公開

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2017年秋シーズン必見のバレエ・ダンス映画傑作選〜コンテンポラリーダンス編

そしてそして・・・

10月28日公開の必見映画がコチラーーーーーーーーー!!!

『ポリーナ、私を踊る』

 

一人の天才バレエ少女の、輝かしくも数奇な運命を描いた 話題のフランス・グラフィックノベルがついに映画化! 将来有望なバレリーナとしてボリショイの伝統的クラシックバレエを学んでいたポリーナは、 ある日コンテンポラリーダンスに出会い、すべてを投げうって新しい挑戦へと身を投じる。 ダンスを通して喜びや悲しみ、成功と挫折を味わいながら、大人へと成長していく少女。 彼女が見つけた自分らしい生き方とは―。 バレエダンサーであり、コンテンポラリーダンスのコレオグラファーとして高く評価されているアンジュラン・プレルジョカージュと、 ドキュメンタリーやショートフィルムなど幅広い映像作品を手掛けるヴァレリー・ミュラーが共同で監督。 主演には現役のバレリーナで本作で映画デビューを果たしたアナスタシア・シェフツォワを抜擢。 フランス映画界を代表する女優ジュリエット・ビノシュや若手俳優ニールス・シュナイダー、そしてパリ・オペラ座のエトワールのジェレミー・ベランガールなど、 実力派が脇を固める。

この映画、やはり振付家のアンジュラン・プレルジョカージュの視線が独特で、トウシューズの動きのアップや、ふだん見られないアングルからのステージ上のパフォーマンス(こんな風に見えるのかと、びっくり!)など、過去のダンス映画と比べても斬新な演出が随所に見られる。しかし芯には、「なぜ人は踊るのか」という根源的なテーマが貫かれ、自分らしく踊ろうとするヒロインの姿に、ダンサーを志す人は強烈なメッセージを受け取り、感化されること必至です!

アンジュラン・プレルジョカージュ : 

フランスのコンテンポラリー・ダンス振付家、バレエダンサー。クラシック・バレエの伝統を踏まえつつも様々な分野のコンテンポラリー・アーティストと共同制作を行い、独自の様式を追求した作品を生み出している。1990年代初頭からパリ・オペラ座バレエ団に作品を提供している。

 10月28日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

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そして、最後に・・・ 私個人的に気になって気になって仕方がない映画がこちらーーーー!!

『ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス』

世界中のバレエ団から熱い注目を浴びる、イスラエル出身の振付家オハッド・ナハリンとバットシェバ舞踊団。現代人の身体感覚や直感的な感性を目覚めさせてきた、現代ダンス界の教祖的存在に迫るドキュメンタリー。

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イスラエルを代表するコンテンポラリーダンスカンパニーのバットシェバ舞踊団。本作は1990年から芸術監督・振付家を務めるオハッド・ナハリン(1952〜)に8年間に渡って長期密着取材したドキュメンタリー映画。ナハリンの振付作品の貴重な記録映像と、息をのむダンスシーンとで構成される。また、独自のダンス・メソッド「GAGA(ガガ)」を考案し、現代人の身体感覚や直感的な感性を目覚めさせてきたその世界に肉迫する。扇情的、衝撃的なパフォーマンスの数々にも驚くが、ダンサーの本能的部分を引き出そうとするリハーサル風景に引き込まれる。ダンス経験のない人にも、肉体表現にインスピレーションを与える一作でもある。マーサ・グラハム、モーリス・ベジャール、ルドルフ・ヌレエフら、20世紀のダンスの歴史を作った人とナハリンとの交流が、映像で収められているのも貴重・・・これは必見です!

10月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

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さて、ここまでご紹介してきましたように、2017年は必見のバレエ・ダンス映画が満載なのでございます!!!バレエを習い始めた小さなお子様から、プロを目指して日々レッスンに励んでいる若いダンサー、とにかくダンスが好きでたまらないダンスファンの方・・・ きっと、これらの映画を通して多くの刺激を受け、ダンスに対して新たな道が開かれるのではと思います。みなさま、ぜひチェックしてみてくださいね!!!


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