バレエ『白鳥の湖』第一幕パ・ド・トロワの衣装


バレエ『白鳥の湖』第一幕のパ・ド・トロワは、衣装の華やかさも見ものですね。王子の成人を祝う華やかで楽しい舞踏会の場面で踊られます。とても楽しく幸せな気持ちで踊られる場面ですから、ここで用いられるお衣装も、多くの場合、色鮮やかで、上品かつ華やかなロマンティックチュチュになっています。

ここでは、バレエ『白鳥の湖』第一幕のパ・ド・トロワの特徴をご説明した後、バラエティに富む華やかなお衣装の数々をたっぷりとご紹介します!

バレエ『白鳥の湖』第一幕のパ・ド・トロワについて

バレエ『白鳥の湖』の物語は、ジークフリート王子が成人式を迎える場面から幕を開けます。王子は、「明日の舞踏会で花嫁を選ぶように」と王妃から言い渡されます。気がのらず、憂鬱気味の王子ですが、そんな王子とは対照的に、舞踏会の場では、王子の友人たちによるとても華やかなお祝いのダンスが踊られます。この踊りが、第一幕のパ・ド・トロワです。とても華やかで幸せな場面ですよ。

パ・ド・トロワとは、「3人の踊り」の意味で、この場面では男性1人女性2人で踊られます。また、第一幕のパ・ド・トロワには第一第二があり、第一とは女性ソロVaの1番目ということです。女性ソロには第二Vaもあり、男性Vaもありますので、場面としてはとても盛り上がる感じです。

このパ・ド・トロワのステップの特徴として、ゆったりしつつもピルエットやプロムナードといった男性と組んで踊る際の基本的なステップが多く用いられているため、男性にサポートしてもらうことを経験するのに入りやすく、初めて男性パートナーと組んで踊る曲としてよく用いられるようです。

 

バレエ『白鳥の湖』第一幕パ・ド・トロワの衣装①

それでは次に、5つの著名なバレエ団を取り上げて、それぞれのバレエ団による『白鳥の湖』第一幕のパ・ド・トロワで使用された衣装についてご紹介します。

マリインスキー・バレエ

18世紀の揺籃期からロシアバレエをリードしてきた、ロシアでもっとも伝統あるバレエ団。ロシア初のバレエ学校であるワガノワ・バレエ・アカデミーで、ワガノワメソッドという優れた教育システムを徹底的に訓練された精鋭のダンサーたちがこのバレエ団に入団しているので、レベルが高いのは言うまでもなく、群舞からソリストまで優美で統一された舞踊スタイルが確立されています。

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衣装は、淡い水色のグラデーションが入った白のセミロングチュチュに、ふんわりとした長袖。マリー・アントワネットを彷彿とさせるようなクラシカルな雰囲気ですね。

ボリショイ・バレエ

ロシアの首都モスクワにある世界屈指のカンパニー。1776年に私立の劇場として創設されました。元々、情熱的で劇的な表現が特徴的であったようですが、20世紀後半からは、男性舞踊手の踊りのスケールの大きさや、男性主役の作品が多いことが特色となっているようです。

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衣装は、淡い黄色のロマンティックチュチュに、チュール素材の袖が腕についています。淡い黄色というのは、柔らかく、可愛らしいイメージになりがちですが、無駄な装飾をはぶいているために、気品のある雰囲気になっていますね。

ロイヤル・バレエ

イギリス最高のバレエ団。ヨーロッパの他国の名門が数世紀の伝統を誇るのに比べると、桁違いに若く、20世紀に入ってからの設立です。ですが、短い歴史のなかで、控えめで端正なイギリス人の国民性や繊細な人間描写の光る演劇的なスタイルを急速に発展させ、独自のレパートリーを築き上げてきました。日本人では、熊川哲也や吉田都がこのバレエ団のトップダンサーとして活躍しました。

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スカートは白のセミロングチュチュ 2段。みごろは黒に金の縁取りが施されています。
袖は肘上までのふわっとしたパフスリーブ。
首には黒チョーカーもついています。シンプルな色味でありながら華やかさと気品を併せ持つ、ロイヤルならではの衣装ですね。

アメリカン・バレエ・シアター

アメリカで最大の規模と知名度を誇るバレエ団。1940年に設立され、77年からニューヨークのメトロポリタン歌劇場を中心に活動する。国内ツアー、海外ツアーを精力的に行い、スターの育成や招聘にも積極的で、世界各国のトップスターたちが競う場となった時期もあり、華やかで躍動感のあるバレエ団のイメージを作り上げた。

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スカートは薄いピンクのセミロングチュチュで裾にはレースの模様がついていて、袖はふんわり大きめのフリルがついています。華やか過ぎず、清楚で可憐で なイメージですね。

キエフ・バレエ

ウクライナ共和国の首都キエフにあるバレエ団。ソ連時代は、ロシアバレエのリーダー格の一つであり、現在も、教育メソッドや演目は、ロシアバレエの伝統を受け継いでいる。ソ連崩壊直後、財政難のために優秀なアーティストの海外流出も相次いだが、そのためにキエフ・バレエの実力が世界的に再認識された観もあるようです。

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これまでにご紹介してきた他のバレエ団と違って、袖が無く、スッキリとした印象です。それに、スカートの丈もオペラチュチュになっていて、少し短め。品があり、おしゃれな雰囲気ですね。手足の動きやラインがしなやかに見えてとても美しいです。

このように、『白鳥の湖』第一幕パ・ド・トロワの衣装は、スカート丈がやや長めのものが多く、袖もふんわりとして、貴族の娘らしく華やかでありつつ、高貴で上品なイメージであるという点で共通していますね。それでも、色や形はバレエ団の雰囲気によって様々である点が、楽しいですね。

 

バレエ『白鳥の湖』第一幕パ・ド・トロワの衣装②

最後に、国内でレンタルできるいくつかの衣装メーカーをご紹介します。ここでは、各メーカーでレンタル可能な衣装のイメージ画像のみ表示しています。サイズなどの詳細は各メーカーのサイトをご覧ください。

ABT(アーツバレエシアター)

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アトリエヨシノ

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チャコット

※ チャコットのHPにはレンタル衣装の掲載は無いので、レンタルされる際には、お近くの店舗にご連絡されることをおすすめします。

 

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このように、同じ演目でも、本当に様々なデザインの衣装がつくられていることがわかりますね。華やかな衣装を愛でることもバレエの楽しみのひとつです。バレエ作品『白鳥の湖』を観る機会がありましたら、ぜひ第一幕パ・ド・トロワの衣装もチェックしてみてください♪

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